2020年2月6日
頭金を貯めて損する人、得する人
みなさん、こんにちは
大井建設の大井です
今回は・・・
頭金を貯めて損する人、得する人
について、お話をします
見学会や勉強会などで、
たくさんのお客様とお話をする機会がありますが
「頭金」に関して間違った知識を持っている方が
多いように感じています
そこで、頭金について改めてお話をします
では、質問です
頭金を貯める目的は何でしょうか?
なぜ、頭金が必要なのでしょうか?
この質問に多くの方は
・借りる住宅ローンを少なく出来る
・毎月の返済が安くなる
・住宅ローンを早く返済するため
あなた様も同じ答えでしょうか?
確かに頭金は無いよりも有る方が有利ですが
「頭金を貯めた方が絶対得になる」
そんなことはありません
逆に、損をする人も出てしまいます
「頭金を貯めて損をする?」
意味不明かもしれませんが
ここからが大切なポイントです
では、いま建てた方と3年後に建てた方を比較してみましょう
条件として
・借入金 2,500万円
・金 利 1.5%
・借入期間 30年
・今の家賃 6万円
・毎月の貯金 3万円
としてシミュレーションしてみます
★今すぐ建築する方
2,500万円を金利1.5%で30年返済すれば
毎月86,280円、支払総額3,106万円になります
そして、契約後6ヶ月後に入居できるとすると
6ヶ月分の家賃として36万円かかります
すると、総費用として3,142万円かかる計算になります
この金額が基本です
ここまでは、よろしいでしょうか?
★頭金を貯めて3年後に建築する方
毎月3万円、3年貯めれば頭金は108万円貯まります
ここで1つ質問です
30歳の時に新築を考え、30年返済を考えていた方は
60歳で返済が終わる計算になります
では、頭金を貯めた3年後、33歳になって建築をしたとき
返済完了は60歳でしょうか?
それとも63歳でしょうか?
もし、60歳で返済完了する計画ならば
27年返済の選択です
33歳から63歳で返済完了する計画ならば
30年返済の選択です(網掛け部分)
結果を見てみましょう!
★返済完了の年は変更しない場合
(3年後に、27年返済を選択)
毎月の返済は27年返済になったので3,500円程度上がりますが
総返済額は2,910万円と、196万円減少します
これは、頭金を貯めた成果です!
でも、3年間に支払った家賃が216万円もあるので
総費用は3,126万円となり、
頭金を貯めた成果は16万円になってしまいます
3年間コツコツ頭金を貯めた結果、
3年前に建てた時と16万円しか変わらなかった
計算結果はこうなりました
★返済完了を3年先送りにする
(3年後に、30年返済を選択)
もしかしたら、こちらのケースを選択する人が
多いかもしれません
つまり3年間頭金を貯めて、
そこから30年間の返済をする場合です
毎月の返済は頭金を入れて30年返済なので
3,700円程度下がりますが
総返済額は2,971万円と、135万円しか減少しません
頭金を貯めた成果はありますが、27年返済よりは増加します
さらに、3年間に支払った家賃が216万円もあるので
総費用は3,187万円となり、
頭金を貯めた方が45万円損する結果となります
3年間コツコツ頭金を貯めた結果、
3年前に建てた時より45万円も負担が増える
逆転現象です
頭金が有る方が有利なことに間違いはありませんが
毎月の家賃が大きく影響してしまいます
特に3年間の家賃は216万円です
もちろん、無理に建てる必要はありません
あせる必要もありません
「何年かかっても頭金を貯めた方が得だ」
と言う考えは、見直した方がいいかもしれませんね?
この結果をどう思いますか?