2018年12月12日
建物探訪の旅行に行ってきました!
伊豆の国市 韮山反射炉
幕末期の代官江川英龍(坦庵)が手がけ、後を継いだその子英敏が完成させました。
反射炉とは、金属を溶かし大砲などを鋳造するための溶解炉。韮山反射炉は、実際に
稼働した反射炉として国内で唯一現存するものです。
現在、テレビ番組の鉄腕ダッシュで造っているのは、韮山反射炉を真似ているそうです。
反射炉とは、銑鉄(せんてつ・砂鉄や鉄鉱石から作った粗製の鉄で、不純物を多く含む)
を溶かして優良な鉄を生産するための炉です。銑鉄を溶かすためには千数百度の高温が
必要となりますが、反射炉内部の溶解室の天井部分が浅いドーム形となっており、そこに
炎や熱を「反射」させ、銑鉄に集中させることで高温を実現する構造となっています。
このように、反射させる仕組みから反射炉と呼ばれました。
溶かした鉄は、鋳型に流し込んで大砲などに加工されました。過去にされた発掘調査では、
砲弾の鋳型などが発見されています。
炉体と煙突の部分を合わせた高さは約15.7m、実際に稼働した反射炉が残っているのは
日本でここだけです。稼働当時、反射炉の周囲には各種の作業小屋や倉庫などが建ちならび、
多くの職人が働いていたそうです。
今後も、日本中の貴重な建物を見学していきますので、随時投稿させていただく予定です。
住宅営業部 杉江 正一